消費税法の理論マスターと理論サブノートを比較して

来年の試験のためにTACの理論マスターと大原の理論サブノートを購入しました。

取り上げられている項目なんかは、ほとんど同じですね。

書き方もほとんど同じですけど、おそらく大原の方が少し簡単に書かれているかなという印象を受けましたね。

よく試験問題の理論問題の注意書きに算式で書いてもいいですよと書かれていますが、TACの理論マスターは算式ほとんど使わないですけど、大原のは算式も意外と使っています。算式を使った方が時間短縮にはつながると思います。

また、大原は軽く過去問もついてくるので、試験問題をイメージしやすいです。

後その他にもよく試験問題で施行令は除くと書かれていますが、TACは施行令の部分を点線で囲ってくれていたりするので、分かり易いです。

 

2冊比べてみるとどちらも良いところがあったので、とりあえず2冊買ってどちらかを中心にして、改良していくといいでしょう。

 

 

 

TACの過去問題集と大原の過去試験問題集を比較して 理論編

税理士試験の過去問をといていると、理論のところで学校の解答と違うところや余分に書いてしまったところが出てきてしまいます。

TACと大原の過去問を比べてみると、意外と解答が違ってくるのかと思いましたが比べてみるとほとんど同じでした。

時間的な制約で理論の省略をしなくてはいけないところなどは、確かに省略の仕方などが違ってきましたが、その他の第二門の取引分類などはほとんど同じ書き方でした。

 

ただ、TACと大原の過去問は解答などは同じですが、他のところにはいくつか違いがありました。

TACは年度ごとに分けられた5年分の過去問で、一般的な過去問です。ボーダーラインや合格確実ラインなどが明示されていたり、難易度などものっています。

 

大原の過去試験問題集は、過去問の寄せ集めです。TACが年度別に分けているのに対して、大原は取引分類、納税義務の判定、総合問題などに分類されています。大原も4年分の過去問はついていました。

 

大原の過去試験問題集はTACでいう直前対策テキストの問題部分ににています。

 

消費税法の理論問題の問1の傾向と対策

過去5年分を傾向を見てみると、応用問題が27年度(1)と25年度(2)で出ていますが、そのほかはほぼ理論の丸暗記で行けると思います。

 

近年の改正点が問われているのが、28年度の(2)と24年の(2)の2題でています。

課税資産や課税仕入れなどの用語の意義を問われている問題も3題ほど出ています。

また、ここ5年は重要な理論からしか出題されていません。

 

 

28年度の相続税を除けば消費税法の重要理論10題にどこの予備校でも選ばれているりろんでしょう。

試験前には、最低重要な理論10題と近年改正された理論と用語の意義を暗記していたら、基本的に合格できるでしょう。

またここ5年間は消費税の施行令に規定する部分は省略するように書かれているので、施行令の部分を覚えときましょう。施行令についてはTACの理論マスターでは点線で囲まれているので、使ってみるのもいいでしょう。

 

問題の配点は20点から30点で20分から30分ぐらいで解くべきでしょう。

問1の合格ボーダーラインは7割で合格確実は8割ぐらいなのでいかに理論を正しく覚え、書くかという事が重要になってくるでしょう。

 

28年度 2問

(1)相続があった場合の納税義務の免除の特例

(2)国内取引の判定の役務の提供と電気通信利用役務の提供

27年度 2問

(1)課税資産の譲渡等の意義と課税仕入れの意義とその応用問題

(2)非課税

26年度 2題

(1)課税の対象

(2)仕入れ税額控除と趣旨

25年度 2題

(1)課税資産の譲渡等の意義と課税標準

(2)基準期間における課税売上高と課税標準額の相違点(応用問題)

24年度 2題

(1)仕入れ税額控除

(2)仕入れ税額控除の改正理由、改正内容

消費税法の理論問題の問2の傾向と対策2(過去5年分)

今回は理論問題の問2の問題を個別にみていきます。

個別の出題傾向を見ていくと、大体は基本の理論から出題されています。

また、ここ5年だけでも似た問題がかなり出題されています。

過去問を完璧に解けるようになるだけでもかなり合格につながるとおもいます。

理論の問題ですが、計算問題でも出てくる取引もありました。

 

近年の試験では、どれだけ消費税法の基礎を理解しているか、そして応用につなげれるかなどの消費税法への理解度が図られているように思えます。

 

 

平成28年度 6題 取引分類と理由

 (1)非居住者に対する役務の提供で国内において直接便益を享受するもの以外のものかどうかの判定

   国内取引の判定と輸出免税の理論の応用問題

 (2)外国為替業務に係る取引

    非課税の問題

 (3)外国人へのインターネットを介しての配信サービス

    国内取引の判定と電気通信利用役務の提供

 (4)外国人への飲食の提供

    輸出免税

 (5)損害賠償金

    課税の対象

 (6)輸出物品販売場での取引

    輸出物品販売場における免税

 

 平成27年度 3題 消費税法の適用関係

 

(1)土地収用法

   課税の対象

(2)建設工事等における技術的な指導等による契約

   国内取引の判定

(3)外貨預金から生じる利息

   非課税・輸出免税・非課税資産の輸出

 

平成26年度 5題 消費税法の適用関係

(1)不動産の無償貸し付け

   課税の対象・基準期間の判定

(2)外国貨物の無償での譲受

   課税の対象・課税標準

(3)介護福祉サービスの委託業務による支出

   非課税・仕入れに係る消費税額の控除

(4)国外のマンションの貸付・仲介手数料

   国内取引の判定・非課税・仕入れに係る消費税額の控除

(5)調整対象固定資産の購入と納税関係

   課税売り上げ割合が著しく変動した場合の消費税額の調整

 

平成25年度 題3問 消費税法の適用関係

(1)産業用機械の輸出(据付工事も含む)

 国内取引の判定・課税標準

(2)課税製品の製造のための緑地の整備・寄付

 課税の対象・仕入れに係る消費税額の控除

(3)不動産会社のビル・敷地の売却(保証金を含む)

 非課税・課税標準

 

 

平成24年度  5題 取引分類と理由

(1)個人事業者が相続した建物の不動産収入

 課税の対象(事業として)

(2)輸出物品の販売場での譲渡

  輸出物品販売場における輸出物品の譲渡に係る免税

(3)公海上での譲渡

   輸出免税

(4)国立大学法人が運営する文書館での公文書の写しの手数料

   非課税

(5)リサイクルショップでの買取・販売

  課税の対象・仕入れに係る消費税額の控除(課税仕入れの意義)

消費税法の理論問題の問2の傾向と対策(過去5年分)

消費税法の理論問題の問2は応用事例問題がここ5年間は出されています。

68回の消費税法の問題も応用事例問題が出る可能性が高いです。

ここまでの62回から66回までの問題から傾向や対策を考えていきます。

  • 時間配分と得点

基本的に20分から30分で解くべきです。

問題数は3~6題です。

得点予想は20点から30点です。

難易度自体は比較的易しい事が多いです。

たまに難しい問題や見たことない問題も出ますが、時間をかけずに解いていくべきです。

得点はボーダーラインが6割前後で7割前後が合格確実ラインです。

 

・出題形式(全体)

ここ5年の出題形式は、取引分類と理由が3題・消費税法の適用関係が2題です。

 

 

28年 取引分類と理由    6題

27年 取引分類と理由    3題

26年 消費税法の適用関係  5題

25年 消費税法の適用関係  3題

24年 取引分類と理由    5題

 

取引分類と理由の解き方・注意点

 取引分類とは、消費税法の課税・不課税・非課税・免税などを区分することであるが、この問題はこれらの区分が間違っていたら理由が正しくても、点数をもらえない可能性がかります。このことから、取引分類にはより注意をするべきです。

また、理由のところに書くべき理由を見いだせない問題も多いです。問題作成者の意図を汲んで理由を書く必要があります。問題を解いていくうえで理由の書き方は身についてくると思います。

 

取引分類は消費税法の適用関係の問題より書くことも少なく解くのに時間はあまりかからないです。

 

消費税法の適用関係

消費税法の適用関係は、取引分類より難易度は高めになりがちです。また。解答の量も多いので時間は取られやすいです。

取引分類の問題は課税・不課税などの取引分類の理由を解答にすればいいだけですが、消費税法の適用関係は、自由に問題を作れるので問題の幅も広く、解答の仕方や量も問題によって全然違ってきます。

ただある程度解答の定型文みたいなものはあるので、それにならって解答するべきです。

 

 

税理士試験の試験会場サンメッセ香川について

税理士試験の四国ブロックの方は自分が受けた3年間は全部サンメッセ香川でした。

他の試験会場で受けたことがないので、比較はできませんが試験会場としてはいいほうではないでしょうか。

1、交通手段

税理士試験で唯一サンメッセ香川のみ車で来ることが許可されています。おおきな駐車場と自転車やバイク置き場もあります。試験会場付近は、車の出入りに時間がかかり渋滞が少しできていますが、駐車場自体は止めれるぐらい大きいです。ただ、車で来る人は時間には余裕を持ってくるようにしましょう。バイクや自転車置き場はすきすきです。

他には高松駅瓦町駅からバスで来たり、タクシーで来ることができます。

高松駅からタクシーで今年試験を受けに行ったときは、2400円程度で20分ぐらいかかりました。時間や時期によりだいぶ違ってきます。お盆の時期とかは混むらしいので・・・

バスでも高松駅からは30分ほどかかります。

2、ホテル

またホテルは、サンメッセ香川の付近にはサンロイヤルホテルのみです。このホテルから徒歩15分らしいですが、夏の暑い時期の15分は試験前にはきつい気もします。

サンメッセ香川は試験の日程が決まったらすぐに予約が埋まるので、早めに予約しましょう。

他には、高松駅瓦町駅栗林公園駅付近にはビジネスホテルなんかも多く、試験会場へのアクセスもいいので便利です。この3つの駅は比較的大きくタクシーが待機しているので時間も計算しやすいです。

3、試験会場

試験会場は簿記論や財務諸表論なんかは人も多く、トイレも少し混雑していますが、他の科目だとトイレも余裕があります。

試験会場は適温か少し涼しいぐらいだと思います。

会場付近は、コンビニや飲食店などが徒歩では少し遠く、車は出入りに時間がかかるので事前に買ってきましょう。自販機はいっぱいあります。

もしかしたら会場内に喫茶店あったかもしれないですけど・・

会場の雰囲気は意外と和気あいあいとしています。知り合い同士でしゃべりあったりしているのは、あまり知り合いのいない自分としてはアウェーに感じることもありますが、殺伐としているよりかはいいですね。

試験会場の中に大きな時計があるので、それもなかなかいいですね。

 

税理士試験の講座は通学と通信はどっちが良いか。

通学と通信のどちらがおすすめか聞かれたら、個人的には通学が断然おすすめです。

 

1年目、家から30分の所にあるLECに通学(個室ブースでの映像通学)、2年目から通信で受講しました。

通学の良かったところ

1、資格の勉強仲間ができた。

  自分の通っているところは、かなり小さなLECの提携校でしたが、税理士と会計士の勉強している人が数人いました。簿記論の勉強しているときは、いろいろ教えてくれたりしました。税理士事務所で働きながら勉強をしている人とも出会えて、就職先まで紹介してくれたり、税理士事務所の話しなんかきけてよかったです。

2、定期的に授業を受けるようになる

通信だと自分の都合が悪いと授業やテストを受ける日程を遅らせがちです。授業ごとに毎回新しい事を理解し記憶することは、大変な労力が必要です。自分が通信の講座を受けている時は、理解できないところを何回も映像を見直したり、考えたりしていました。

ただ、授業を進めていくうえで理解できることもたくさんあります。また本試験では

あまり出ない部分や切り捨てていい部分もあるので、定期的に授業が始まる通学の方がいいように思えました。

3、自習室を確保できた

場所によって違うとおもいますが自分の通うLECでは、通学生のみ自習室が使えました。

家の近くの図書館はパソコンと電卓使用禁止なので、勉強場所を確保できたのはよかったです。

4.講師に質問しやすい

通学だと授業終わりに質問を受け付けてもらえますが、通信だとそうもいかないです。

TACは質問の回数制限があり、LECはその当時有料の電話かメールでの質問しかなかったきがします。

通学の悪かったところはあまりないですね。

通勤時間はかかりますが、基本的には電車の中ではミニテキストを開いて勉強していたので、あまり気にならなかったです。車とかでも税法なら暗記のCDを聞けばいいとおもいます。1科目1000時間以上の勉強を家や自習室だけだと飽きてしますので、電車の中やふろに入りながらする勉強は刺激的で、気分転換にもなります。

TACの通信コース(財務諸表論・上級コース)を受けているときに感じたのですが、通信コースだと9月から4月までの間のテストの添削が2回に1回しか提出できなかった気がします。通学の人は全部してもらえたような・・・記憶があいまいなので間違っているかもしれません。